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Space Sonic/ELLEGARDEN

ELLEGARDEN
Space Sonic
伊坂幸太郎の「砂漠」の感想も書きたいところだけど、
そろそろ音楽の話も・・・、
ってことで今年一発目の音楽は今勢いのあるエルレの新譜を!
 
はっきりいってヤバイです。
「RIOT ON THE GRILL」以来の音源だけど、
更にパワーアップしてる。
表題曲「Space Sonic」は出だしから徐々にギアを上げ、
サビで一気にトップにもっていくキラーチューン!
「Stereoman」は重めのギターリフと美しいメロディが同居したナンバー。
「Mr. Feather」はゆっくりと鳴らす「静」のサウンドから激しくエモーショナルに、
でも、一音一音を噛み締めるように鳴らす「動」に移るナンバー。
 
音の感じは全体的に「RIOT ON THE GRILL」の頃よりより重く、
激しいものに変化してる。
そして驚いたのは歌詞。(ちなみに今回は全部英語詩)
「Space Sonic」では出だしから「朝が来ると恥ずかしくて息をするのも嫌だ」だの、
「僕は有罪だ」「自分はこの星で一番ダメな人間だって気分にさ」と歌うし、
「Mr. Feather」では「僕の人生はクソだ」と吐き捨てるように歌うし、
思わず「一体どーしたんだ!?」と言いたくなっちまうようなシリアスでネガティブな歌詞が目立つ。
それ故なのか、作品全体から重い印象を受ける。
但し、重くはなってもそれの重さに押しつぶされるかといえば、
そー言う訳でもない。
僕はそいつを受け入れる方法を見つけたから どこにも行かない」いう「Space Sonic」の歌詞にはそのヘビーさと向かい合っていくタフさも感じられるんだ。
そしてやっぱりサウンドは美しいんだ。
ヘビーになった故に、よりメロディの美しさが引き立ったんじゃないか?
そんな気がして仕方ないんだ。
 
はっきり言ってこいつは凄い!
聴けば分かる。
最っ高にカッコよくて、最っ高にヤバイ。

チルドレン/伊坂幸太郎

伊坂 幸太郎
チルドレン
 
「俺たちは奇跡をやってみせるってわけだ。
ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」 (チルドレンⅡより)
 
昨日の「オーデュボンの祈り」に続いて紹介するのはこれ。
陣内という人物を中心に描かれる5つのストーリー。
作品は陣内の学生時代の話(「バンク」「レトリーバー」「イン」)
彼の家庭裁判所の調査官になってからの話(「チルドレン」「チルドレンⅡ」)の2つに大きく分かれる。
そして話はどれもが彼の周りにいた人物の目線から描かれている。
 
正直な話をすると最初は「死神の精度」「重力ピエロ」に比べると地味な印象があってか、
そこまで面白いとは思えなかった。
ただ、2度目に読んだ時、
「ああ面白いじゃん、この小説!」ってちゃんと思えた訳。
恐らく当時は「死神~」「重力~」=伊坂作品ってイメージがあったためか、
フィルターがかかってちゃんと読めなかったのかもね。
相変わらず伏線の貼り方が上手くて、
その伏線が回収されていくのを楽しんだり時々感心したりしながら読めたよ。
ってか何より注目すべきは陣内!
もうやつの存在なしにこの小説は語れない。
(ちなみに僕がお世話になっている流石奇屋ヒットさん お気に入りのキャラだったりします)
一言で言ったら滅茶苦茶、支離滅裂、型破り!
彼の発するでたらめな論理や言動の一つ一つがおかしくて、
くすくす笑いながら読めちゃってさ。
でも時々放つセリフがとてつもなくカッコよくてたまらない!
それでもやっぱり滅茶苦茶だけどね。
まさに奇跡。
ただ救おうと思って救っている訳じゃないんだろうけどね、この人は。
 
他の作品に比べたらゆったりとした平穏な作品。
特別さはないかもしれないけど何だか好きになれる作品でした。
 
 
他の伊坂作品へのリンクはこちら
 
「オーデュボンの祈り」の感想
http://ameblo.jp/channel83/entry-10007531867.html
 
「重力ピエロ」の感想
http://ameblo.jp/channel83/entry-10007025428.html
 
「死神の精度」の感想
http://ameblo.jp/channel83/entry-10006456031.html

オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎

伊坂 幸太郎
オーデュボンの祈り
「未来は神様のレシピで決まる」
 
年明け一発目に紹介するのは去年に引き続きの伊坂作品。
ってこれ、去年の年末に読んだやつなんだけどね。
ちなみに「チルドレン」「砂漠」も年末に読んでいたりする。
 
読んでてルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を想像してしまった。
言うなれば伊坂流「不思議の国アリス」か?
そう思ったのは多分、出てくる風変わりな登場人物のせいだろう。
ついでに言えば、出だしのバニーガールのくだりはアリスの白うさぎを連想させる。
ただ、夢オチでしたというオチはない。
 
ふとコンビニ強盗未遂を犯し、パトカーから逃げた主人公、伊東。
その途中、意識を失い、
気がつくと外界との接触を閉ざした誰も知らない島、
荻島に彼はいた。
どこか非現実的な島、変わった人々、
そして未来を知る喋るカカシ、勇午。
伊藤が島に着いた翌日、何故か勇午は殺されていた。
未来を知っているはずのカカシはどうして自らの死を防げなかったのか?
 
「これはミステリーとして有りなのか?」って最初思った。
だって殺されたのは人じゃなくてカカシじゃん!
殺人事件ならぬ殺カカシ事件?
何だよそれって。
でも、読んでて不思議と勇午がカカシなんだけどカカシのように思えないんだけど。
多分人間でもカカシでもなく「勇午」っていう一つの存在なんだろうな。
 
非現実的なおとぎの世界とその住人達を非現実だと思わせながらもどんどんと読ませていくんだから、
しかもこれ、デビュー作でしょ。
大したもんだよなあ。
 
ラスト、様々な登場人物の行動が行なわれるべきして行なわれたもの、
与えられた役割なんだと分かった時はとても気持ちがよかったです。
これも一つの「神様のレシピ」ってやつ?
読み終わった時は優しい読み心地でした。
 
という訳で今年も楽しみです、伊坂幸太郎。
 
あっ、ちなみに「重力ピエロ」ではその後についてちょっとだけ語られたりもしていますんでそちらも是非。
 
「重力ピエロ」の感想はこちら
http://ameblo.jp/channel83/entry-10007025428.html
 
「死神の精度」の感想はこちら
http://ameblo.jp/channel83/entry-10006456031.html

チャンネル83 MUSIC OF THE YEAR 2005 part2

いや、昨日でこの企画終わりにするはずだったんだ。

でもねえ、引っかかるよ。

何が引っかかるって、アルバムから選ぶ形になったわけじゃん。

それだとシングルの曲なんかはアウトになるよね。

だとするとそれは何だかなって思っちゃうのよ。

という訳で今回は「2005年印象的だった一曲」って形でやりたいのよ。

で、ちなみに今回はランキングとかナシね。

 

BUMP OF CHICKEN「プラネタリウム」「supernova」「カルマ」

ELLEGARDEN「Red Hot」「Missing」

くるり「Baby I Love You」「superstar」

SINGER SONGER「初花凛々」

東京事変「修羅場」「落日」

Mr.Children「Worlds end」「and i love you」「CANDY」「隔たり」

ASIAN KUNG-FU GENERATION「ブラックアウト」「ブルートレイン」「飛べない魚」

YUKI「ドラマチック」

U2「Vertigo」

 

バンプは出した曲が凄かったと思う。

「ユグドラシル」以降、どんどん恐ろしい位に普遍的なことばっか歌うようになってきた。

「プラネタリウム」を聴いた時は正直鳥肌たった。

でも「supernova」は凄い曲とは思えても難解過ぎて分かんない、そんな気がしたんだ。

かえって「カルマ」のほうがすんなり受け入れられたんだ。

あれもかなりラディカルで難解な曲だけど。

ただ、何度も聴いていくうちに分からなさが分かって、

凄さが少しずつ分かってきて、そんな気がするよ。

エルレはもう結構色々と話したからあれだけど、

去年は年間を通じて本当に世話になったバンド。

一番いいアルバムはくるりだったけど、一番聴いたアルバムは彼らだったんだよねえ。

むしろこっちが一位になったほうがある意味自分にとっては正しかったんだけど、

不思議なもんだよ。

 

くるりの今回挙げたのは衝撃度とかそんなのはあんまりなさそうな気もすっけど、

「素直にいい!」って言えるような、そんな作品。

 

SINGER SONGERの「初花凛々」は飛び切りずば抜けてポップだった。

 

東京事変は実は「落日」のほうが好きだったりするかもしれない。

「修羅場」も昔の林檎を彷彿とさせて好きだけど。

 

ミスチルは流石のクオリティー。

「隔たり」は「ファスナー」以上に生々しい曲。でも凄い。

あれのせいで「I LOVE U」がいよいよもって生々しくLOVEについて歌った作品に思えて仕方ない。

 

アジカンは2年連続のNANO MUGENでお世話に。

「ブラックアウト」「ブルートレイン」は共に「サイレン」のような空気感を持っていると思う。

そんななか「ブルートレイン」は最初異質な曲に思えた。

「サイレン」にも似た雰囲気を持っているけどそれとも何か違う。

「飛べない魚」は初期を髣髴とさせる曲だった。

 

YUKIの「ドラマチック」、ポップなメロディもいいんだけど、

それよりも歌詞にかなり来てしまったんだ。

 

最後に洋楽としてU2、

去年最初に購入したCDは実はコレ。

「Vertigo」はやっぱカッコよかった。

i-podのCMとしてもおなじみな曲だったね。

 

とまあこんな感じでようやく紹介できた「2005年印象的だった一曲」。

これにて本当にこの一連の企画も終了(のはず)。

という訳で明日からは通常営業に戻る予定です。

チャンネル83 MUSIC OF THE YEAR 2005

昨日のBOOK OF THE YEAR 2005に続いて今日はMUSIC OF THE YEAR 2005の発表!

対象は去年聴いたアルバムってことで(新譜旧譜関係なく)。

シングルは今回は対象外だけどご了承を。

あとあくまでもこれは個人的な結果なのであしからず。

という訳で結果の発表です!

 

第1位

くるり
NIKKI(初回限定盤DVD付)
 
第2位

ELLEGARDEN

RIOT ON THE GRILL

 

第3位


Mr.Children, Kazutoshi Sakurai, Takeshi Kobayashi

I LOVE U

 

第4位


くるり, 岸田繁, 大村達身, 佐藤征史

THE WORLD IS MINE

 

第5位


SINGER SONGER, Cocco, 岸田繁

ばらいろポップ

1位はくるりの「NIKKII」。
最初は「普通に凄い」と思ったんだけど、
他のアルバム聴いていくうちに「ちょっと待てよ」と思ったんだ。
多分他のアルバムにあるような焦燥感や痛みが感じられなかったことに違和感を感じたんだ。
でも改めて聴いていくうちに「やっぱ凄いじゃん」と思えるようになった訳。
痛みとかそーいったのカンケーなく、
純粋にロックを、音楽を楽しんでいるアルバムなんじゃないかなって思えたんだ。
だから他に比べてものびのびとやっている気がするし。
純粋にロックンロールを楽しめる、そんな一作。
 
2位はELLEGARDENの「RIOT ON THE GRILL」。
こっちを1位にすべきか凄く迷ったけど、結果として2位に。
3月に購入してから何かある度に聴いていた、
2005年の自分にとって外すことのできないアルバム。
エモでメロでマッシブな数々のナンバー、
どーしようもなくバカでよわっちくて情けない、けどいとおしい奴らを描いた歌詞、
英語も日本語も見事に歌い上げる細見のヴォーカル、
どれもが最高!
 
3位はミスチルの「I LOVE U」。
って実はこのブログで全く取り上げなかったんだよなあ、これ。
まあもう取り上げる必要もないぐらい、みんな知ってんだろうけど。
なかなか取り上げられないまま年迎えちゃったんだよ。
一体この人たちの全盛期っていつなんだろう?
ここ数年のミスチルはホント凄いと思う。
そんななかでの「I LOVE U」。
グロテクスなまでに愛を描いたアルバム。
エグ過ぎ。
色んなモンむき出しにしたアルバムな気がして仕方ない。
詳しい感想はそのうち気が向いたらやることにするよ。
(案外近いかも)
 
4位は再びくるり。
最初にも書いた通り、
新譜旧譜カンケーなく去年聴いた作品ってことでここでランクイン。
アルバムの持つ独特の空気感が凄まじかった一作。
1曲目からアルバムの世界に一気に引きずりこむあの得体の知れないパワーは恐ろしい。
 
5位はSINGER SONGERがランクイン。
これも紹介こそしなかったけどちゃんと聴いてたんだよね。
ってか去年はつくづくくるりカンケーな一年だったんだなと実感。
シングルの「初夏凛々」のようなとびきりポップな曲ばっかなのかなと思ったら、
割としっとりした感の曲が多かったりする。
でもカラフルでハッピーなアルバム。
 
という訳で今回はこんな感じとなった訳。
ただストレイテナー「TITLE」、
ビークルの「P.O.A」、
YOSHII LOVINSONの「WHITE ROOM」、
この3枚が凄く気になっていたんだけど結局聴けずじまいで終わった訳。
もしこの3枚を聴いていたらまた違う結果になったのかもしれないなあと思うよ。
 
あと去年は結構色んなアルバム借りて、
まだ紹介してないのも多いけどいい曲たくさん聴けたよ。
 
ちなみにシングルとしてはバンプの「プラネタリウム」「supernova/カルマ」がやっぱりとてつもなく凄かったと思うし、
東京事変の「修羅場」、YUKIの「ドラマティック」、アジカンの「ブルートレイン」とか個人的には印象的。
 
まあ、そんなこんなの2005年のミュージックライフについて語るのは終わりにするよ。
という訳で明日からまた色々聴いていこうと思うんでよろしく頼みます!
あっ、あと本もね。

チャンネル83 BOOK OF THE YEAR 2005

突然行なう2005年度私的ベストブックを決めるこの企画。
とりあえず去年読んだ本のなかからベスト5という形で選びました。
なお対象はあくまでも去年初めて読んだ本。
去年再読した本に関してはNGとします。
(ちなみに今回は金城一紀「GO」、乙一「GOTH」がその対象)
そんな訳でまいります!
2005年度、チャンネル83 BOOK OF THE YEARベスト5の発表!
 
第1位
金城 一紀
レヴォリューションNo.3
 
第2位
金城 一紀
フライ,ダディ,フライ
 
 
第3位
伊坂 幸太郎
重力ピエロ
 
第4位

伊坂 幸太郎

死神の精度

 

第5位

金城 一紀
対話篇

 

う~ん、まあある程度予想してたけど、金城、伊坂作品がベスト5を占める形に。
1,2位は金城一紀のゾンビーズ・シリーズ。
「レヴォリューションNo.3」は落ちこぼれ高校生、ザ・ゾンビーズの活躍する青春小説。
「フライ,ダディ,フライ」は去年映画化もされたシリーズ第2弾。
中年サラリーマンと彼を鍛えるゾンビーズのひと夏の物語。
ゾンビーズシリーズは去年自分が読書にはまる一つのきっかけにもなったんで特に愛着が深いです。
ただ、「レヴォリューションNo.3」のほうがよりがむしゃらで爽快感があって好きでした。
そして何よりもゾンビーズメインだけあって愛すべきゾンビーズのメンバーの心情がより深く描かれていたためにこうなりました。
 
3,4位は去年の11月以降、急激に個人的注目度を高めた伊坂幸太郎がランクイン。
「重力ピエロ」は仙台で起きた連続放火事件をめぐる、遺伝子と家族の絆をテーマとした兄弟ドラマ。
「死神の精度」は一週間の調査によって対象の死を決定する死神「千葉」と彼が調査した6人との物語。
個人的には「重力ピエロ」のほうがより物語としてより深く、そして鮮烈だった気がしたんで3位にランクインしました。
 
5位は再び金城作品から「対話篇」。
ゾンビーズシリーズから一変、「静」のドラマを描いた作品。
切なくて暖かい、静かに染み入る作品です。
 
という訳で以上が今年のベスト5でした。
とりあえず去年は金城、伊坂作品が占めた訳ですが、
今年はどうなるか?
恐らく怒涛の伊坂作品のラッシュが続くことになりそうな今、
伊坂作品が1位になるのか?
それとも他の作品が1位になるのか?
楽しみです。
 
ちなみに他に候補となった作品
金城一紀「SPEED」
伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」「チルドレン」「砂漠」(いずれも未紹介)
石田衣良「エンジェル」
町田康「くっすん大黒」
村上龍「69」
吾妻ひでお「失踪日記」
糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞の本」「海馬」
など。 
 
 
明日は音楽編です。

いざ、羽を開いて光の射す方へ!

あけましておめでとうございます!

83です!

 

2006年1月1日、どー過ごしたかといっても、相変わらずのバイトですよ。

昨日に仕事納めして翌日に仕事始めってどーいうことよ!

とは思ったけれどバイトだから仕方ない。

まあ初日の出見れるんだからいいじゃんと思ってたらあいにくの曇り空。

初日の出、見れねえじゃん!

そんなこんなで今日も早朝の電車にゆられて向かいましたよ。

 

そんなこんなで始まった2006年ですがここで目標を一つ。

今年の目標は、

 

●人に優しく

 

ってまあ深い意味はないですけどね。

あるけどあってないようなもんです。

もしあっても説明はしません。

でもちょっとだけ言うとすれば、

「寛容」とか「肯定」とか、そんな意味合いを含んだもっとデッカイもん、

そんなことを掲げてやっていけたらいいよな。

そんな感じです。

「いいか、ここに書いたからにはもう逃げられねえぞ!」と、

まるで自分自身への宣告のような、

そんな感じにもなりそうですが(むしろ狙っている?)

それを目標にでしてけばいいなと思ってますんで。

ってやっぱこーいうの恥ずかしいわ~。

まあいいか、もう。

 

んな訳で、それじゃまた。

 

あ、ブログとしては毎日、

いや、某コピーライターよろしく、

「ほぼ」毎日更新していけたらいいよな。

そんな感じです。

 

それじゃまた。

 

今日の一曲

「光の射す方へ」Mr.Children

さよなら2005年

僕は今、年越しソバを喰い終わって毎年恒例の格闘技を観ながらわりとゆるく過ごしています。

(そーいや猪木ボンバイエはいつの間にかやらなくなったなあ)

何だかんだ言っても今年ももう終わりな訳で。

ということで簡潔だけど今年最後のご挨拶。

とりあえずここに遊びに来てくれた人、ちらりと寄ってきてくれた人、

ありがとうございます。

来年はもっといいもん提供できるようにやっていきますんで。

 

それではまた来年。

これからもよろしくお願いします。

 

83

The Colour and the Shape/Foo Fighters

フー・ファイターズ
ザ・カラー・アンド・ザ・シェイプ
高校生の頃、当時僕はバンド活動をやっていて、
その頃にたまたま仲間からフー・ファイターズの「MONKEY WRENCH」を聴かされて、
で、僕らはその曲をカバーしていたんだ。
残念ながら僕のへたくそなベースではその魅力をどこまで引き出せたか確かじゃないけどね。
 
そんな青い思い出から早4年、
最近よく行く大学近くの図書館で僕は「MONKEY WRENCH」の収録されたこのアルバムを発見したんだ。
驚いたよ。まさかこんなところで再会出来るなんてね。
当時は「MONKEY WRENCH」しか聴いたことなかったからどんなアルバムなのかは未知。
そんなカンジでこのアルバムを聴いてみたんだ。
 
ちなみにフー・ファイターズといえば、
ニルヴァーナのドラマー・デイヴ・グロールが立ち上げたバンドってことだけど、
ニルヴァーナについてはあんま知らないんだ。
「スメルズ・ライク・ ティーン・スピリット」ぐらいは流石に知っているけどね。
あれはやっぱりカッコいいもん。
イントロのリフからしてもうカッコいいじゃん。
全部がもう最高だよ、あれは。
って話がそれた。
で、感想。
いや~、カッコいいじゃん、コレ。
「MONKEY WRENCH」がカッコいいのはモチロンのこと(昔よりもカッコよく聴こえる)、
他の曲もカッコいいんだよね。
曲もバラエティに富んでいてアップテンポなパンクナンバーからダウナーなナンバーまである訳。
「EVERLONG」なんかが特によかったよ。
必殺の泣きのメロディ。もう最高。
 
当分はこのアルバムをもっと深く聴き込んでみたいね。
特にデイヴのドラムをもっと楽しみたいなって思ってるよ。
 
にしてもやっぱり「MONKEY WRENCH」は青春の1ナンバーだなあと実感。

FLAME VEIN [+1]/BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKEN, 藤原基央
FLAME VEIN [+1]
僕ら時には勇者にでもなれるんだ (リトルブレイバー)
 
ここが僕のいるべき戦場 覚悟の価値を決める場所 (バトルクライ)
 
インディー時代に発表されたバンプのファーストに新たに「バトルクライ」を追加して復刻されたのが今回紹介するFLAME VEIN [+1]。
くるりの「THE WORLD IS MINE」と同時期に借りたんだけどなかなか紹介できなくてね。
初期バンプに関してはほとんど知らなかったんで今回は丁度いい機会だった訳。
音聴いて「うわー、声わけえ」だの「歌詞ストレートだなー」だのと色々と思いながら聴いたんだ。
まあぶっちゃけ青臭いアルバム。
今のバンプとは明らかに違う。
でもどれもが胸を打つ曲なんだよ。
特にお気に入りは新たに収録された「バトルクライ」。
軽快だけど力強いメロディ、歌詞にこめた固い決意と勇気、
日常という名の戦場をタフに戦うためのナンバー。
 
僕らの世界はゲームやマンガのようなファンタジーに満ちた世界じゃない。
けれど彼らの存在は勇者だ。
どんな現実に対しても不敵な笑顔で立ち向かっていく、
例えるなら金城一紀の作品に出てくる「ゾンビーズ」の連中のような奴ら、
自分たちの大切な何かを守ろうとする勇者、
そんな風に4人を思えてくる。
勝ち目があろうとなかろうとカンケーない。
別に怖くない訳でもないけどそれでも立ち向かう。
弱虫が勇気を出すからカッコよくて強いんじゃない?
 
「リトルブレイバー」のような守るべきもの、
「バトルクライ」のような戦うべき戦場、
今の自分にはあるのかどうかは不明。
昔はあったんだろうけど、今は一体どうなんだ?
ひょっとしたらあるのかも。
ただそれを「嘘くせー」と思ってるだけだったりすんのかもな。
 
でもあるだろ、なんかしら。
守るべきものってやつが、戦うべき戦場ってやつが。
俺にも。
んな訳ない、なんてことはない、はずだろ?