FLAME VEIN [+1]/BUMP OF CHICKEN | チャンネル83

FLAME VEIN [+1]/BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKEN, 藤原基央
FLAME VEIN [+1]
僕ら時には勇者にでもなれるんだ (リトルブレイバー)
 
ここが僕のいるべき戦場 覚悟の価値を決める場所 (バトルクライ)
 
インディー時代に発表されたバンプのファーストに新たに「バトルクライ」を追加して復刻されたのが今回紹介するFLAME VEIN [+1]。
くるりの「THE WORLD IS MINE」と同時期に借りたんだけどなかなか紹介できなくてね。
初期バンプに関してはほとんど知らなかったんで今回は丁度いい機会だった訳。
音聴いて「うわー、声わけえ」だの「歌詞ストレートだなー」だのと色々と思いながら聴いたんだ。
まあぶっちゃけ青臭いアルバム。
今のバンプとは明らかに違う。
でもどれもが胸を打つ曲なんだよ。
特にお気に入りは新たに収録された「バトルクライ」。
軽快だけど力強いメロディ、歌詞にこめた固い決意と勇気、
日常という名の戦場をタフに戦うためのナンバー。
 
僕らの世界はゲームやマンガのようなファンタジーに満ちた世界じゃない。
けれど彼らの存在は勇者だ。
どんな現実に対しても不敵な笑顔で立ち向かっていく、
例えるなら金城一紀の作品に出てくる「ゾンビーズ」の連中のような奴ら、
自分たちの大切な何かを守ろうとする勇者、
そんな風に4人を思えてくる。
勝ち目があろうとなかろうとカンケーない。
別に怖くない訳でもないけどそれでも立ち向かう。
弱虫が勇気を出すからカッコよくて強いんじゃない?
 
「リトルブレイバー」のような守るべきもの、
「バトルクライ」のような戦うべき戦場、
今の自分にはあるのかどうかは不明。
昔はあったんだろうけど、今は一体どうなんだ?
ひょっとしたらあるのかも。
ただそれを「嘘くせー」と思ってるだけだったりすんのかもな。
 
でもあるだろ、なんかしら。
守るべきものってやつが、戦うべき戦場ってやつが。
俺にも。
んな訳ない、なんてことはない、はずだろ?