チャンネル83 BOOK OF THE YEAR 2005 | チャンネル83

チャンネル83 BOOK OF THE YEAR 2005

突然行なう2005年度私的ベストブックを決めるこの企画。
とりあえず去年読んだ本のなかからベスト5という形で選びました。
なお対象はあくまでも去年初めて読んだ本。
去年再読した本に関してはNGとします。
(ちなみに今回は金城一紀「GO」、乙一「GOTH」がその対象)
そんな訳でまいります!
2005年度、チャンネル83 BOOK OF THE YEARベスト5の発表!
 
第1位
金城 一紀
レヴォリューションNo.3
 
第2位
金城 一紀
フライ,ダディ,フライ
 
 
第3位
伊坂 幸太郎
重力ピエロ
 
第4位

伊坂 幸太郎

死神の精度

 

第5位

金城 一紀
対話篇

 

う~ん、まあある程度予想してたけど、金城、伊坂作品がベスト5を占める形に。
1,2位は金城一紀のゾンビーズ・シリーズ。
「レヴォリューションNo.3」は落ちこぼれ高校生、ザ・ゾンビーズの活躍する青春小説。
「フライ,ダディ,フライ」は去年映画化もされたシリーズ第2弾。
中年サラリーマンと彼を鍛えるゾンビーズのひと夏の物語。
ゾンビーズシリーズは去年自分が読書にはまる一つのきっかけにもなったんで特に愛着が深いです。
ただ、「レヴォリューションNo.3」のほうがよりがむしゃらで爽快感があって好きでした。
そして何よりもゾンビーズメインだけあって愛すべきゾンビーズのメンバーの心情がより深く描かれていたためにこうなりました。
 
3,4位は去年の11月以降、急激に個人的注目度を高めた伊坂幸太郎がランクイン。
「重力ピエロ」は仙台で起きた連続放火事件をめぐる、遺伝子と家族の絆をテーマとした兄弟ドラマ。
「死神の精度」は一週間の調査によって対象の死を決定する死神「千葉」と彼が調査した6人との物語。
個人的には「重力ピエロ」のほうがより物語としてより深く、そして鮮烈だった気がしたんで3位にランクインしました。
 
5位は再び金城作品から「対話篇」。
ゾンビーズシリーズから一変、「静」のドラマを描いた作品。
切なくて暖かい、静かに染み入る作品です。
 
という訳で以上が今年のベスト5でした。
とりあえず去年は金城、伊坂作品が占めた訳ですが、
今年はどうなるか?
恐らく怒涛の伊坂作品のラッシュが続くことになりそうな今、
伊坂作品が1位になるのか?
それとも他の作品が1位になるのか?
楽しみです。
 
ちなみに他に候補となった作品
金城一紀「SPEED」
伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」「チルドレン」「砂漠」(いずれも未紹介)
石田衣良「エンジェル」
町田康「くっすん大黒」
村上龍「69」
吾妻ひでお「失踪日記」
糸井重里「ほぼ日刊イトイ新聞の本」「海馬」
など。 
 
 
明日は音楽編です。