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レヴォリューションNo.3/金城一紀

著者: 金城 一紀
タイトル: レヴォリューションNo.3
 
「君たち、世界を変えてみたくないか?」
 
落ちこぼれ高校生集団「ザ・ゾンビーズ」が繰り広げる青春ストーリー。
実はこのゾンビーズは以前紹介した「フライ、ダディ、フライ」にも出ている落ちこぼれ集団です。
ただ、「フライ、ダディ、フライ」とは違ってこちらはゾンビーズがメインの青春ストーリー。
高校の文化祭なんかで感じた特有のノリを思い出させてくれます。
仲間たちと一緒にいるだけで何でもできるって感覚、あるよね?
こんな仲間たちとなら何度でも革命起こせる気がするよ。
 
ヒロシ、いま、俺たちの世界は、正常に機能しているよ。
 
世界そのものを変えることはできなくても「自分たちの世界」を変えることはできる。
僕らは僕らを支配しようとする世界から抜け出して、どこまでも遠くへいってやる。
ちっぽけだけど大きな革命。
 
ちょっぴり(かなり?)馬鹿馬鹿しくて、だけど時に切なく、
けれどすがすがしいくらいに爽快な作品。
こんな青春なら何度でも味わってみたいね。

くっすん大黒/町田康

著者: 町田 康
タイトル: くっすん大黒

最近、僕の中で好きな小説家が2人いる。

1人はこないだ紹介した金城一紀。

で、もう1人が今回紹介する町田康なわけ。

もともとこの人、パンクミュージシャンでその彼の処女小説がこの作品。

この人の作品って基本的なスタンスが同じで、

人生のどん底をさまよっているダメ人間の日常を描いた作品が多いわけ。

金ナシ、仕事ナシ、

グーの音も出ないほどのダメっぷり。

そんな人間の滑稽な日常を描いてるんでけど、

これがまた面白いんだ。

正直言えば、小説としてはめちゃくちゃなのかも。

文体はめちゃくちゃ、内容もめちゃくちゃ。

意味不明ときたもんだ。

でも、そんなのどーでもいいんです。

どん底の中で滑稽に生きる人々の姿を見て、

そんな滑稽な日々の愉快さや面白さを感じられれば、

それだけでこの小説を楽しめるんです。

小難しいこと考えず、アタマのなか空っぽにして読んでみて。

そんでげらげら笑っちゃて!



追伸

今日、トラックバックトラッシュバックって言い間違えていたのにようやく気付いた。

アホな子だね、僕。

愛知からの使者

最近、日常のしょーもないとこを少しずつ楽しむようにしています。

例えば、「自販で買った炭酸ジュースが何故かホットだったこと」とか、

「普段飲んでるコーヒーにメープルシロップを入れたら、それが美味かったこと」とか、

「たまたま自分が持っているグレイトフル・デッドのジャージを着ている人がいて、思わずどこに行くのか追っかけたこと」とか・・・。

そんなしょーもないことを楽しむようにしています。


今日もそんなことがありました。

地元の西友を歩いていると中で騒ぎが。

何かな~っと思って行ってみると、「愛・地球博」でお馴染みのモリゾーとキッコロが。

どうやら記念撮影を行なっているらしく、辺りには長蛇の列が。

実にほのぼのとした光景ですね。

でも、思うんですよ。

キッコロ(黄緑の方)はともかくとして、

モリゾー(緑色の方)、


お前の目はどう見ても子供向けじゃない。


そんなことに面白がるのが楽しい今日この頃です。

愛知万博、行ってみたいなあ・・・。


愛・地球博

モリゾーの目はエロイ。

LIFE/小沢健二

アーティスト: 小沢健二, スチャダラパー
タイトル: LIFE
 
それで LIFE IS COMIN' BACK 僕らを待つ
OH BABY LOVELY LOVELY こんなすてきなデイズ
世界に向けてハローなんつって手を振る
OH BABY LOVELY LOVELY 気嫌無敵なデイズ (ラブリー)
 
昨日に引き続き、オザケンを紹介しようと思います。
1stの「犬は吠えるがキャラバンは進む」の次に出たアルバムなんですが、
自分の中では名盤です。
全曲に渡って甘ったるい恋の歌を軽快なメロディーにのせて歌っています。
でも、不思議と嫌味は感じません。
むしろ、聴いていると不思議と前向きになれます。
これがポップスの魔力なのかもしれないな~なんて思います。
 
個人的には「愛し合いされて生きるのさ」「ラブリー」「僕らが旅に出る理由」
あと、スチャダラとのコラボの「今夜はブギー・バック」が大好きです。
余談だけどやっぱスチャダラは凄いよな~。
どちらも90年代の音楽シーンにとって与えた影響は大きいし。
スチャダラもまた活動始めたし、何かの機会があったら聴きたいね。
 
ホント生きる喜びに満ち溢れたような作品です。
「オザケンなんて」って倦厭するにはもったいない作品です。
だから、是非とも聴くべし!

犬は吠えるがキャラバンは進む/小沢健二

 
アーティスト: 小沢健二
タイトル: 犬は吠えるがキャラバンは進む

フリッパーズギターの解散後、オザケンが出した1stアルバムがこれです。

2ndの「LIFE」を既に聴いていたので、感想としては実にシンプルな音作りだなあと思いました。

「LIFE」ほどポップな作品でもありません。

それでもポップですけどね。

「LIFE」がポップすぎるってのもあるんですけど・・・。


でも、それでもこの作品が僕は好きです。

「昨日と今日」はどこかロックっぽくて好きだし、「天気読み」はあの気だるさがいいし、

「天使たちのシーン」は13分かけて聴く甲斐のある曲だと思うし、

「暗闇から手を伸ばせ」や「ローラースケート・パーク」はアルバムの中でもとりわけポップだしね。

でも、ところどころに「影」や「弱さ」を感じてしまいます。


毎日のささやかな思いを重ね 本当の言葉をつむいでいる僕は

生命の熱をまっすぐに放つように 雪を払いはねあげる枝を見る (天使たちのシーン)


まあ、そんな理屈ばっかりこねてもしょーがないね。

先ずは聴く、ただそれだけ。

だから聴いてみて!


ちなみにこのアルバム、後に「dogs」というタイトルで発売され直してます。

曲はまったく同じみたいだけどね。

でも、本人によるライナーノーツがあるのはこっちだけらしいから、こっちの方がいいや。

ホーリーランド/森恒二

著者: 森 恒二
タイトル: ホーリーランド 1 (1)

どうしても強くなりたい 僕の居場所を守るために

たまには漫画の話でも。

最近ドラマ化され、注目を集めつつあるこの漫画。

どんな話かと言うと、もと引きこもりの少年がたまたまボクシングのワン・ツーを覚え、

夜の街で「ヤンキー狩り」として有名になっていく話です。

まあ、漫画なんでありえないなんて言わないで下さい。


一言で言ったら格闘漫画なんですが、

この作品の場合、路上での格闘なんですよね。

だから結構描写が生々しいです。

そこら辺がウリの一つなんですが。


で、ただの路上格闘漫画かと言えばそうでもなく、

そこに出てくる登場人物達の心情がまた細かく描かれているんですよ。

だから、少年ドラマとしても楽しめるんじゃないかなと思います。


あと、この作品を語る上で重要なのが、妙にリアルな作者の解説(語り)。

どうやらこの作者、若い頃は自分自身、相当なヤンチャをやっていたみたいです。

「ナイフへの対処法」とか「多人数を相手にする方法」とか・・・、

あんた何モンだよ。

経験から語られるコメントが実に印象的です。

たまにツッコミを入れたくなる時もありますが・・・。

そういや、この間、作者の写真を見たんですが、

想像以上にごっつい人でした。

納得。


とまあこんな作品ですが、はまる人にはホントはまる作品なんじゃないかな~って思います。

現在10巻まで出ているので興味にある方は一度読んでみて下さい。


ちなみにドラマは東京では毎週金曜日の深夜25時半からテレ東で放送されています。

そろそろクライマックスなので、そちらも楽しみです。

有楽町の移動カレー屋

ちょっくら有楽町に行ってきました。

で、ついた時間が丁度、昼。

さて、何を食べようか。

前にゼミの知り合いに紹介してもらった店でも探そうかな~って思いながら国際フォーラムの地上広場を歩いているとインディという移動カレーの店を発見。

以前から来る度に気になっていたが、この辺には移動ワゴンの店が多いのだ。

これも何かの縁、行列に並び、チーズカレーを頼む。

これがなかなか美味い!

チーズがカレーによく合う。

おまけに550円だから財布にも優しい。


昼下がり、木陰でカレーを食う自分。

う~ん、優雅。

正に「華麗なる日々」ってくだらねえな、こりゃあ。

もうちょいウマイこと、思い浮かばんのかと自分にツッコミを入れる。

カレー、カレー、カレー・・・。


自分の発想力の貧困さを嘆きました。


Indyのチーズカレー

チーズカレーはホント美味かったです。

他にも何種類かメニューはあります。

毎週木曜日、この辺には来るみたいなんでよろしかったらどうぞ。


追記:どうやらあの辺り一体、「ネオ屋台村」って言うみたいです。

えらいネーミングセンスだな、オイ。

あの頃の僕らは若かった

この日、久々に高校時代の友人に会うことに。

電車に揺られながら待ち合わせの駅に移動。

横にいた腹の出たオッサンの少し開いたズボンのファスナーにげんなりしつつ向かう。

・・・こんな大人にはなりたくない。


駅で1年半ぶりに友人と再会。

当時と同じ顔だからすぐ分かる。体型は以前より絞られていたけど。

自分で作ったというユニオンジャックTシャツがオシャレ。


とりあえず事前にメールで決めた「櫻座」というラーメン屋に移動。

元料亭を改装したらしく、入り口には豪勢な門、そして日本庭園!

更に店内にはテーブル席の他、座敷席も!

こりゃあスゲーや。


櫻座 日本庭園

日本庭園の様子、どう見てもラーメン屋じゃない


二人とも、醤油ラーメンの大盛りを注文。

和風で魚介類のだしが効いたスープに固めの麺。

なかなかイケる。


店内に流れるはアース・ウインド&ファイアの曲。

非常にリラックスした雰囲気の中、ラーメンを食いながらお互いに積もる話をする。

とは言っても、その話のほとんどは音楽の話だったりするんだけど。


お互いのオススメのミュージシャンを紹介したり、スチャダラの凄さを褒めちぎったり、フレディー・マーキュリーのいないクイーン復活はクイーンじゃない(No Freddie, No Queen!)なんて話をしたり・・・。


高校の頃は二人ともフォークソング部に所属し、バンドを組んでいた。

だから、音楽話が中心になるのも当然なのだ。


ラーメン屋を出た後、最近の格闘技について話しながら僕らは隣駅の公園に向かった。

(どうやら友人の最近のオススメは須藤元気らしい)

人のあまりいない公園の奥へ向かう。

もしここで手でも繋ごうものならちょっとしたホモカップルだろう。

あいにく僕らにその気はない(当たり前だ)

最近はハードゲイがブームみたいだけど・・・。


町を見下ろせる場所に座り、途中で買った缶チューハイで乾杯。

元ブランキーのベンジーは日本のカート・コバーンだとか、もし僕らが今高校生だったらどんなバンドのカバーをしているのかとか、ここでもするのは音楽の話ばっか。

もう生粋の音楽バカ。


目の前に見えるは闇に浮かぶビル群。

これがなかなかどうしてキレイだ。

もしギターでも持ってきていたらほろ酔い気分で一曲歌ったかも。

夜空の下でアルコール片手に一曲歌う、なんか最高じゃない?


そんなこんなで気付けば終電の時間。

急いで駅に向かう。

酒飲んでの走りはキツイ。吐きそうになった。


お互いそれぞれのプラットホームに。

丁度それぞれに電車が来て、それぞれに乗り込む。

電車の窓越しに手を振って僕らは別れた。


高校を卒業してから早3年。

久々に話してみてなんとなくお互いに歳をとったなと感じた。

でも、話すことは相変わらず。

多分、次会う時もこんな感じなんだろう。

こんな風に大人になっていくんだろう。

ほぼ日刊イトイ新聞の本/糸井重里

著者: 糸井 重里
タイトル: ほぼ日刊イトイ新聞の本  

今回はこの本について紹介したいと思います。

その前に、タイトルにもある「ほぼ日刊イトイ新聞」について説明しないといけませんね。

「ほぼ日刊イトイ新聞」(通称ほぼ日)はあのコピーライター、糸井重里が7年前に立ち上げた自身のホームページです。

このホームページでは彼自身のコラムだけではなく、様々な人達との対談やコラム、更にはオリジナルグッズ販売まで、実に幅広く扱っています。

そしてホームページを立ち上げるきっかけから、それが成長していくまでの裏話をまとめたのがこの本です。


しっかし、ホームページといい本といい、どちらも凄く面白い!

特にこの本を読んでいると彼の価値観、特に「面白さ」とは何なのか、それをしみじみと考えさせられます。

先ずは一度、読んでみてください!

あ、先にホームページを見るのもOKですよ。

アドレスはこちら。


ほぼ日刊イトイ新聞ホームページ

http://www.1101.com/

ちなみにこのホームページ、今日が丁度7周年の記念日なのです!

これからのますますの発展に期待です。


ラン、ボーイズ、ラン

朝6時半起床。眠い目擦って学校への準備をする。

普段ならまだ寝ている時間。

何で土曜日に学校へ?

それもこれも学校の陸上大会に出るためだ。

もともと出る必要はない。所属していた部活ももう引退している。

だが、現在とある友人に頼まれて、とある部活の助っ人をやっている。

というか、半ば強制的に。

僕の拒否権?そんなのはない。

まあ、世話になっている友人なので恩義を返すべく参加しているって訳。


7時半、家を出る。

「何で俺はこんなことをしているんだ」

低血圧の自分には辛い。

愚痴を呪いのように呟きながらチャリをこぐ。

前日にワールドカップの最終予選を見るのはまずかったかな~。

寝たの3時半だもん。


学校到着。着替えてグラウンドへ。

人数不足の為、4×100Mリレーにも出場することに。

前のランナーからバトンを受け取り、走ろうとしたその瞬間。

「ズルッ」


えっ・・・!?


そう言えば、前日の雨でグラウンドぬかるんでた。

ぬかるみに体制を崩し、軽くこける。

そんなとこで笑いの神はいらんだろ。

両手で倒れるのを防ぎ、すぐさま体制を戻して走る。

何とかアンカーにバトンを渡し、役目を終える。

結局予選敗退。


そんなこんなでリレーを済まし、もう一つの出場競技、1500Mに。

400M過ぎ、体が温まる。

800M過ぎ、体が悲鳴を上げ始める。

「どうして俺はこんなことをしている?」と何度考えただろう。

1200M過ぎ、ラストスパート。手をそれまでより大きめに振る。

こうなりゃあ後は燃え尽きるだけ。

一人抜かして何とかゴール。

順位なんてどうでもよかった。

終わった後に残ったもの、

それは疲労と脱力感、そして少しばかりの心地よさだった。


その後、シャワーを浴び、他の連中の応援をしながら学陸を眺める。

しかし、ウチの学陸はホンット盛り上がりに欠ける。

華やかさもなんもない。

盛り上がっているのも結局、内輪だけになってしまうのだ。

実況もやっつけ気味だ。

おまけに今回は火曜日が雨だったせいでの土曜日開催。

人もいなくて当然。

僕が昔いた部活の連中も今回は欠席していた。


まあ、そんなこんなで学陸は終わる。

その後、大会に出た仲間達と駅の近くのお好み焼き屋で飯を食う。

そういや、何かが終わった後、こんな風に飯を食うのも久々かもしれないなあ。


飯を食って帰宅。

睡眠不足と心地よい疲労に包まれてベットに倒れるのであった。


お好み焼き