ユグドラシル/BUMP OF CHICKEN | チャンネル83

ユグドラシル/BUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKEN, 藤原基央
ユグドラシル
汚れたって受け止めろ 世界は自分のモンだ
かまわないから その姿で 生きるべきなんだよ(ギルド)
 
衝撃的だった。
まるで自分の中にある「闇」を抉り取られたかのような感覚。
それが僕にとっての「ユグドラシル」というアルバムの印象だった。
それだけこのアルバムには強烈な何かがあった。
僕にバンプの存在を決定的に示した作品だ。
 
「そしてその身をどうすんだ」という「オンリー ロンリー グローリー」での問いかけから始まり、
ラディカルなまでに暴力的な「乗車券」、
別離を描いた「同じドアをくぐれたら」「車輪の唄」、
喪失を歌った「スノースマイル」「ロストマン」、
どれも僕にとって強烈だった。
特に「ギルド」「embrace」「レム」は自分自身の「闇」を残酷なまでに暴いてくれた。
 
喪失や別れ、孤独や絶望・・・。
このアルバムはそういったモノを残酷なまでに突きつけ、気付かせる。
だけどそれを認め、受け入れることで始められる現実。
(ここら辺のテーマはのちの「プラネタリウム」とかの楽曲にもつながっていると思っている)
拒絶するんじゃなくて受け入れているんだよ、全てを。
   
間違った 旅路の果てに 正しさを 祈りながら 再会を 祈りながら(ロストマン)
 
心の「闇」を抉りとるアルバム、「ユグドラシル」。
恐ろしいまで凄いアルバム。